RECIPE
加工のレシピ

小口処理加工ガラスの切断部分を切削・研磨する加工

1)安全の確保

板ガラスを切断しただけのガラスは小口が大変鋭利で、素手で触ると手を切る危険性があります。このため、使用時に小口を手で触る可能性のあるガラスについては安全に使用できるよう小口の鋭利な部分を切削します。
この場合の小口処理は通常糸面取加工となります。

2)装飾性

ガラステーブルやガラス棚など小口部分が直接目に触れる場所に使用される場合は、研磨加工をおこない、小口をつややかな状態に磨きあげます。ご注文時に平仕上半丸仕上OGカットの中から仕上がり形状を指定して下さい。

3)前処理

強化ガラス・印刷加工など特定の加工の場合、加工中のガラスの破損やキズを防ぐための前処理として小口処理をおこないます。
この場合の小口処理は通常糸面取加工となります。

  • 小口磨きの種類

    糸面取


  • 平仕上
    (フラットエッジ)


  • 半丸仕上
    (ラウンドエッジ)


  • OGカット

切り欠き加工ガラスの一部分をカットする加工

梁などを避けたり、ガラスに金物を取り付ける際に、なくてはならない加工です。

1)種類

切り欠きには角を四角形にカットするL字切り欠きと辺(小口)を四角形にカットするコの字切り欠きの2種類があります。
カット時にできる角の部分は荒刷りの場合5R(半径5mm),磨きの場合12R(半径12mm)以上の曲線となります。また、コの字切欠きの場合は開口部分が12mm以上必要です。

2)強度

切り欠き加工をおこなうと、ガラスの強度が著しく低下してしまう恐れがあります。併せて強化加工をおこなうことをお薦めいたします。加工部分に力が加わった場合、破損の可能性が高くなるので外力のかかる部位にはご使用にならないで下さい。
また、新規ご注文に関しましては加工・使用可能かどうかご注文前に弊社までご確認下さい。

  • 切り欠きの種類
    • L字切り欠き
    • コの字切り欠き
  • ◆使用例

    ←ドア用自由丁番

孔明け加工ガラスに孔をあける加工

ガラスに孔をあけガラス扉やガラスの表札など、ガラスに金物を取り付ける際になくてはならない加工です。 “丸孔あけ”と“角孔あけ”の2種類の加工があります。ガラスに孔をあけると強度が低下してしまうため、併せて強化加工をおこなうことをお薦めいたします。

丸孔あけ

金具の差込口として使用される孔をあける加工です。
孔のサイズは5φ、6φ、7φ、8φ、9φ、10φ、12φ、14φ、15φ、16φ、18φ、20φ、22φ、24φ、26φ、27φ、30φ、36φ、37φ、38φ、40φの21種類があります。
(φパイ:孔の直径をあらわす単位。5φの場合直径が5mmの孔の意味)

*ご注意
小口に近接した孔や、孔同士が近接しているとガラス強度が弱くなり、破損の原因となります。右図を参照にし、孔あけ位置を決定して下さい。また、強化加工をおこなう場合はコーナーエッジから45°に延ばした線上に孔の中心がくる場合に、位置条件によっては加工できない場合がありますので、事前に弊社までご相談下さい。

※強化ガラスの場合、板厚以上の孔径が必要になります。

角孔あけ

四角形に孔をあける加工です。
孔の角部分は強度維持のため、必ず荒刷りの場合5R半径5mm),磨きの場合12R(半径12mm)以上のR形状に仕上げます。

*ご注意
角孔のサイズは30×30mmよりも大きいサイズを指定して下さい。
小口から角孔までの距離(X,Y)が角孔の対角線の長さ(A)と同じ長さかAよりも長い位置に孔あけ位置を持ってきて下さい。
孔の角部分は荒刷り時5R、磨きの場合12R以上以上のRを指定して下さい。(右図参照)

  • ◆使用例

エグリ加工孔と小口の間にあるガラスをカットする加工

エグリ加工は小口の近くに丸孔をあけた後、孔と小口の間にあるガラスをカットする加工です。 主に金具の差込口用に加工されます。

1)種類

エグリ加工の丸孔の部分は、12φ以上であれば加工可能です。

2)強度

エグリ加工をおこなうと、ガラスの強度が著しく低下してしまう恐れがあります。
併せて強化加工をおこなうことをお薦めいたします。
加工部分に力が加わった場合、破損の可能性が高くなるので外力のかかる部位にはご使用にならないで下さい。また、新規ご注文に関しましては加工・使用可能かどうかご注文前に弊社までご確認下さい。

◆使用例

スライド丁番

面取り加工小口部分を角度をつけて削り・磨きあげる装飾加工

ベベリングガラスとも呼ばれる面取りガラスは、ガラスの小口部分を幅広く削り・つややかに磨きあげる加工です。

1)特徴

面取り加工で小口部分を削り・磨きあげることにより、光がプリズムに当たった時のように屈折・分散・反射するため、ガラスをより美しくみせることが出来ます。また、平面的なガラスに立体的な印象が生まれます。主に鏡や家具用のガラス扉などに使用されています。

2)種類

この加工には、ガラスの直線部分の加工を行う直線面取りと、ガラスの曲線・変形部分の加工を行う変形面取りの2種類があります。面幅をご希望の幅にて加工することが可能です。
ただし、板厚やガラスの形状によっては加工できないものやガラスの強度が落ちる場合もございますので、新規注文分に関しては事前に弊社へお問い合わせ下さい。

面取りの種類
  • 直線面取り

  • 変形面取り

Vカット加工ガラスの表面に溝を彫る加工

Vカットはガラスの表面に江戸切子や薩摩切子のようなV字型の溝を彫る装飾加工です。

種類

Vカットには3種類の形状があります。

・Vカット

Vカット加工のなかでスタンダードな形状のものです。
カット幅は4㎜、5㎜、6㎜、10㎜、16㎜の中からご指定ください。

・Uカット

溝の形状がU字型になります。
カット幅は20㎜があります。

・ディンプル

Vカットのような線彫りではなく、円形の小さなくぼみを彫る加工です。
サイズは、円の直径をご指定ください。

Vカットの種類と断面図

  • Vカット
  • Uカット
  • ディンプル
サンドブラスト/シリカタペ金剛砂を吹き付けて不透明にする加工

サンドブラストは、透明な板ガラスの表面に金剛砂を吹き付けて不透明なスリガラスにする加工です。 このサンドブラストに汚れ防止用のコーティング加工を行ったものがシリカタペです。

サンドブラスト

板ガラスの表面に金剛砂を吹き付けて削ることで、透明なガラスを不透明なスリガラスにする加工です。
視界をさえぎりながら光を淡く均一に拡散させます。
ガラス前面に加工するだけでなく、部分的にサンドブラスト加工する“デザインブラスト”加工ができます。 サンドブラスト面が水に濡れると透明度が増します。
また、いったん汚れが付着するときれいに除去することが難しい為、ガラスに汚れが付きやすい環境でのご使用はお勧めできません。

シリカタペ

サンドブラスト加工をおこなったガラスに透明なコーティング剤を吹き付けたガラスです。
サンドブラストの粉っぽい質感がなくなり、少し艶のある半透明なガラスになります。光をやわらかく拡散し、視界をほどよく遮ります。
サンドブラストと同様に、部分的にシリカタペにする“デザインシリカタペ”加工ができます。
また、サンドブラストは汚れが付着すると取れにくいという欠点がありますが、シリカタペはコーティング処理してあるため防汚性に優れており、汚れが付着してもとれやすく、お手入れが簡単です。

フィルム貼り加工ガラスにフィルムを貼る加工

フィルムを貼ることにより、ガラスが割れた場合でも、破片が飛び散りにくいのが特徴です。 また、フィルムによって様々な機能や質感を持つガラスを作る事ができます。

1)飛散防止

ガラスとフィルムが粘着層により密着しているため、万一ガラスが割れた場合でも破片が飛び散りにくく、落下しづらいという特徴があります。
災害時のガラスの飛散防止策、お子様が誤ってガラスを割ってしまいそうな場所の安全対策にお薦めのガラスです。

2)UVカット

フィルム貼りガラスは紫外線を98%前後遮蔽し、紫外線が主な原因となっておこる家具や商品などの日焼け(褪色)を低減する効果があります。

3)様々なバリエーション

フィルムの種類は透明はもちろん、色付・柄入り・スリガラス風・和紙調などの多様なデザインから選ぶことができます。
また、防犯・遮熱・日照調整・防虫などの機能性に優れたフィルムもあります。
フィルム貼りガラスを使用したい場所・使用環境・期待する機能に関してお教え下さい。ご希望の条件に最適なフィルム貼りガラスをご提案します。

4)ドライラミネート加工

通常のフィルム施工の場合、フィルムの接着面とガラス面に霧吹きで水分を吹きつけてガラスにフィルムを貼ります。
この方法ではガラスとフィルムの間の水分が完全になくなるまで、十分な飛散防止効果が得られないという欠点があります。
弊社ではオリジナルのドライラミネート加工機を使用しており、フィルム貼りつけ時に水分を必要としないため、フィルム貼り直後から、十分な飛散防止効果が得られます。

※使用上・清掃に関してのご注意
・硬いものや尖ったものなどで傷つけないようご注意下さい。
・清掃は水やぬるま湯に浸した柔らかい布で軽く拭いて下さい。洗剤を使用する場合は薄めた中性洗剤を用いて下さい。
・からぶきは避けて下さい。
・タバコの火やその他の高温熱源を近づけないでください。
・セロハンテープなどの接着剤を使用したものは貼りつけないで下さい。
・フィルムには室内用・屋外用があります。新規発注時には必ず使用する環境をお伝え下さい

強化ガラス加工熱を加えて急冷することで強度をもたせる加工

普通の板ガラスに比べて強度が高く、万一破損しても破片が小粒状になる安全性の高いガラスです。 日本工業規格(JIS)表示許可認定を受けた工場で製造しています。(JIS R 3206 強化ガラス)。

ガラスを軟化点(約630℃)まで加熱したあと、空気を吹きつけて急冷することで、ガラス表面に圧縮応力層、ガラス内部には引っ張り応力層が生じる状態となります。ガラスは圧縮に強く、引っ張りに弱い性質を持っています。ガラスに力が加わると、ガラスはたわんで力が加わった面の反対側に引っ張り応力が発生し、応力に耐え切れなくなるとガラスは割れてしまいます。強化ガラスには表面に引っ張り応力に対抗する圧縮応力が存在するため、普通の板ガラスよりも割れにくくなっています。また、強化ガラスは表面の圧縮応力と内部の引っ張り応力のバランスが崩れると、ガラス全面が一瞬にして割れてしまいます。

1)強度

同じ厚みのガラスと比較して3~5倍の衝撃や風圧などの荷重に耐える強度をもったガラスです。

2)安全性

万一ガラスが破損しても破片は細かい粒状となり、通常の板ガラスのように鋭利な破片や大きな破片が生じないため、ガラス破片による大きな障害事故を減少させます。

3)耐熱性

急激な温度変化に対し、通常のガラスに比べて数倍の耐熱性があります。

強化ガラス破損写真

破損した場合ガラス破片が小粒状になり、大きなケガから人体を守ります。 破損時には一瞬にしてガラス全体が写真のように割れてしまいます。

*強化ガラスのご注意
・寸法・形状は正確にご注文ください。強化加工後の切断・孔あけ・切削研磨・曲げなどの加工は出来ません。
・ガラス表面に深い傷が入ると破損することがあります。
・強化ガラスは角度や光の当たり方によってガラス表面に偏光による特殊な模様が見えることがありますが、製造上避けられない現象ですので予めご了承ください。
・ドライバーなどで強打されると破損してしまうため、防犯機能は望めません。防犯性を高めるには強化合わせガラス、強化防犯フィルムガラスをお勧めします。

強化ガラスを安全にお使いいただくために

※必ずお読みください。

スクールPNEテンパ強化ガラス学校用タイプ

強化ガラス、強化ガラス型板タイプの素板ガラスの種類と厚さを限定した、学校や教育施設向けのガラスです。 日本工業規格(JIS)表示許可認定を受けた工場で製造しています。(JIS R 3206 強化ガラス)。

『透明タイプ』『型板タイプ』は、同じ呼び厚さのフロート板ガラスの3~5倍以上の耐風圧強度があります。
万一破損しても、破片は細かい粒状となり、フロート板ガラスが割れた時の様な鋭利な破片は生じにくくなります。
「ガラスを用いた開口部の安全設計指針」 (財団法人日本建築防災協会) では、強化ガラスは割れても安全なガラスとして安全設計の必要性が高い部位での使用が推奨されています。『型板タイプ』は、表面に型模様をつけているため、光が拡散され、視線の遮断に効果があります。視線を遮りたい部位には、『型板タイプ』をご使用ください。

※強化ガラス関係製品のご注意

・寸法・形状は正確にご注文ください。強化加工後の切断・孔あけ・切削研磨・曲げなどの加工は出来ません。

・強化ガラスは、フロート板ガラスに比べるとやや表面硬度が低いため、フロート板ガラスと同様の取り扱いであっても傷がつく場合があります。清掃時は、金属製の清掃用具や研 磨剤入りのクレンザーなどを使用しないでください。

・ガラス表面に深い傷が入ったり、不純物に起因する傷が成長した場合に、外力が加わっていない状態で不意に破損することがあります。

・破損時は、ガラス破片が細かな粒状になり、その破片が脱落する恐れがあります。脱落防止が必要な部位には、合わせガラスにすることをおすすめします。

・強化ガラスは角度や光の当たり方によってガラス表面に偏光による特殊な模様が見えることがありますが、製造上避けられない現象ですので予めご了承ください。

・『透明タイプ』『型板タイプ』共に未強化のガラスに比べて耐風圧強度が高いと言う事であって割れないガラスと言う訳ではありません。

主な用途

学校、教育施設、体育館の窓など

スクールPNEテンパマーク

透明タイプ/型版タイプのガラス面にはこのマークが入っています。

強化ガラスを安全にお使いいただくために

※必ずお読みください。

シルクスクリーン印刷シルクスクリーン印刷技法で印刷する加工

シルクスクリーン印刷技法を使用してガラスに印刷をおこなう加工です。使用するインキにより 有機印刷無機印刷 の2種類に分けられます。

1)シルクスクリーン印刷

金属枠に絹地布目のあるスクリーン(現在ではより布目が細かく丈夫なテトロン等を使用)を張り付け、印刷したい線画以外の部分に版膜を作り、スクリーンの目をふさいでスクリーン印刷版を製版します。
スクリーン製版の枠内にインキをのせ、スキージーというゴムベラを使用してインキを刷りこんでいきます。
インキは版膜のない部分のスクリーンの目を通過して、ガラスに転移します。
インキの種類別に適正な方法でインキを硬化させ、ガラスに密着させます。

2)印刷の種類
有機印刷

色調合のできる常温硬化タイプの樹脂性インキを使用した印刷です。
つや有り・つや消し・すり調・パール色・偏光色・結晶インキなどバリエーションが豊富です。ガラスへの接着性が高く、硬度は3~4Hあります。
内装専用の印刷で、鏡への印刷も可能ですが、外装用には使用できません。

無機印刷

ガラス粉末、無機顔料を主成分とするインキを使用した印刷です。印刷後、高温(約600℃)で焼成し、インキをガラスに融着させます。
これにより、インクはがれや色落ちはしにくくなります。硬度は約6Hになります。
弊社では、無機印刷の焼成を強化炉にておこなっておりますので、無機印刷加工をおこなうガラスは強化ガラスとなります。
(高温焼成により変質してしまうため鏡への無機印刷はできません。)無機インキはインキメーカーでの色調合となります。
内装・外装に使用できますが、使用環境によって変色する場合があります。硫化水素ガスを含むような環境(温泉地など)でのご使用はお控え下さい。

※使用上・清掃に関してのご注意
・表面を鋭利な刃物などで傷つけないようご注意下さい。
・清掃は水やぬるま湯に浸した柔らかい布で軽く拭いて下さい。洗剤を使用する場合は薄めた中性洗剤を用い、仕上げ段階でよく拭きとって下さい。

UV印刷デジタルデータをインクジェットプリンターで印刷できる加工

合わせガラスにすることで合わせガラスと同等の機能性をもちつつ、色々なデザインのガラスを 作ることができます。

1)様々なグラフィックデザインをガラスに

写真、イラスト、ロゴマークなどの様々なデザインで装飾板ガラスを作ることができます。今まで難しかった多色刷りやグラデーションも作成可能です。 また、白色単色印刷やカラーデザインと組み合わせて印刷する事もできます。(ただし、白インクとカラーインクの混色は出来ません)

2)単品から量産品まで

UV印刷は印刷加工で使用する印刷版を必要とせず、単品から量産品まで対応することが可能です。

3)合わせガラスでデザイン+機能性

合わせガラスにすることで合わせガラスの機能を持ったデザインガラスになります。合わせガラスの中間膜は透明・タペ調・乳白の3タイプから選べます。デザインはガラスとガラスの間に挟まれているので、清掃時にデザインが剥がれることもありません。

オンデマンド セラミック印刷デジタルデータをインクジェットプリンターで印刷できる加工

環境に配慮したセラミックインクを使用したインクジェットプリンターで印刷。
強化加工によって同じ厚さの板ガラスに比べ衝撃に対する強度に優れ、耐久性・耐摩耗性にも優れています。

1)様々なグラフィックデザインをガラスに

写真、イラスト、ロゴマークなどの様々なデザインで装飾板ガラスを作ることができます。スクリーン印刷では難しかった多色刷りやグラデーションも作成可能です。
また、白色単色印刷やカラーデザインと組み合わせて印刷する事もできます。

2)単品から量産品まで

オンデマンド印刷はデジタルデータを使用して印刷加工を行うため、印刷版を必要とせず、単品から量産品まで対応することが可能です。

3)セラミック(無機)印刷

無機顔料を主成分とするインクを使用した印刷です。印刷後、高温で焼成し、 インクをガラスに融着させます。これにより、インクはがれや色落ちはしにくくなります。
弊社では、無機印刷の焼成を強化炉にておこなっておりますので、無機印刷加 工をおこなうガラスは強化ガラスまたは熱処理ガラスとなります。(高温焼成 により変質してしまうため鏡への印刷はできません。)
使用環境によって変色する場合があります。硫化水素ガスを含むような環境(温泉地など)でのご使用はお控えください。

合わせガラス加工2枚のガラスを加熱圧着し貼り合わせたガラス

2枚の板ガラスの間に透明で強靭な中間膜をはさみ加熱圧着して貼り合わせたガラスです。
ガラス破損時の飛散防止性能・耐貫通性能に優れ99%以上の紫外線をカットします。
日本工業規格(JIS)表示許可認定を受けた工場で製造しています。(JIS R 3205 合わせガラス)

1)ガラスが飛散しにくい

地震や台風などの災害時や衝撃などで万一ガラスが破損しても、ガラスと中間膜がしっかりと接着しているため、ガラス片が飛散・脱落しにくく安全です。

2)衝撃物が貫通しにくい

中間膜は強靭で耐貫通性にすぐれており、衝撃物が貫通しにくい性能を持っています。中間膜の構成を変えることにより、防犯性能を高めた合わせガラスも製造可能です。

3)紫外線カット

通常の板ガラスと同程度の可視光線を透過しながら99%以上の紫外線をカットします。

4)様々なバリエーション

合わせガラスに使用するガラスや中間膜(透明・タペ調・乳白)を替えることによって、遮熱性・装飾性・視線抑制等、様々なバリエーションの合わせガラスを作ることができます。また、中間膜でファブリック(布)等を挟み込んだ加工も出来ますので、より個性的な合わせガラスを作ることが可能です。詳しくは弊社までお問い合わせ下さい。

強化ガラス破損写真

合わせガラスに銅球を落下させた破砕試験の写真

合わせガラスの構造図

複層ガラス加工2枚以上の板ガラスの間に乾燥中空層を作る加工

主にサッシ窓や玄関ドアなどに使用される、2枚以上の板ガラスの間に乾燥中空層を持つ断熱性に優れたガラスです。

1)高い断熱性

ガラスとガラスの間にある乾燥中空層の断熱効果により1枚のガラスよりも室内外の熱の移動を低減し、冷・暖房の効率を高めることができます。

2)結露防止

外気温の低下により窓ガラスが冷やされると結露が生じやすくなります。複層ガラスは外気温が低くなって室外側のガラスが冷やされても、中空層の断熱効果により、室内側のガラスが冷えにくいため、結露を抑止する効果があります。

複層ガラスの構造図

3)快適な室内環境

冬場に暖房していても窓辺ではヒンヤリとすることがあります。複層ガラスはこのヒンヤリゾーンを小さくする効果があり、寒い冬場もより快適に過ごせます。

4)様々なバリエーション

複層ガラスに使用するガラスの種類を変えることによって、遮熱性・防犯性・装飾性・視線抑制など、様々な機能をもたせることが可能です。
また、乾燥中空層に格子や布等の様々なものを入れ込むことによって個性を演出しつつ、機能性をもたせた窓にすることも可能です。
詳しくは弊社までお問い合わせ下さい。

アッセンブリーガラス商品

ガラスや複数の部材を用いて組み立てを行うことで、機能性や意匠性を向上させることができます。

ガラスとその他の素材やパーツを組み立て、一貫した製造が出来る為、安定した品質の製品を迅速に納入することが可能です。

用途

主に扉や建具などのインテリア建材、産業用途関連に適しています。

※受注可能な製品についてはお問い合わせください。

UV接着ガラスの接着技術

紫外線硬化型接着剤を使用した、ガラスや金物の接着をする加工です。

1)短時間で硬化・乾燥

紫外線で硬化する樹脂を使用するため、短時間で硬化、接着ができます。

2)環境にやさしい

紫外線照射装置から照射される紫外線のエネルギーにより固まる一液性の接着剤です。塗布した接着剤に紫外線を照射する事で、液体状態から固体状態に変化する化学反応が起こり、硬化させる為の溶剤を必要とせず、環境汚染もありません。

3)高意匠性

取っ手や脚といった金物も直接ガラスへ接着が可能なため、ガラスへの孔明け加工やエグリ加工が不要になります。そのためガラスの良さを生かしたデザイン性の高い製品の製作が可能となります。主にテーブルやキャビネットの棚、オブジェ製作などに適しています。

*ご注意

・上記加工条件内のガラスであっても、特殊な仕様の場合などには加工出来ない場合があります。

・新規発注分に関しましては、加工・使用可能かどうか事前に弊社までお問い合わせください。

・複層ガラスのご発注時にはガラス寸法とともに厚みをお知らせください。またサッシに取り付ける場合は、使用するサッシのメーカー名・品番等をお知らせください。

※受注可能な製品についてはお問い合わせください。

クォーツストーン/セラミック加工石材の加工もおこなっています
セラミックスラブ

ジョイントが少なく大面積施工に最適。軽量で施工しやすいため、空間をより広く 有効に活用いただけます。また耐熱性や耐水性、耐摩耗性などに優れています。 陶磁器質タイルと同じ性質を持ち、耐水性に優れているため簡単にメンテナンスができます。

ウルトラ・セラミックストーン

磁器素材、ガラス、天然水晶などの高機能素材で組成された全く新しい製品です。 表面の質感とクォーツストーンより高い物性、耐候性、表面硬度を持つ素材のため、 設置場所、インテリア&エクステリア、大小規模に限らずあらゆる分野に使用できます。

クォーツストーン

主成分が最も固い鉱物の一つであるクォーツ(水晶)。クォーツストーンは天然素材でありながら、汚れ・キズ・ひび割れ・水に強い天然石に比べて汚れにくく、キッチン・水廻りに適していると言えます。 汚れやすさ、もろさといった天然素材の欠点を克服しつつ、天然石の質感や風合いを最大限に活用します。

設計上の注意をご確認ください

※必ずお読みください。